施工の流れ

着工

STEP1. 地盤調査

地盤調査とは、建物を建てる前に地盤の強度を確認する作業のことです。その調査結果により、地盤改良工事の有無や基礎工事の形式を決定します。

STEP2. 地縄はり・墨だし

地縄張りとは、麻ひもやビニールひもを用いて、敷地内に建物の位置を印すことです。建物位置を敷地に表し、配置(境界からの離れなど)を確認します。

STEP3. 地鎮祭

地鎮祭とは土地の神を祭り、工事の無事や建物の安全・繁栄を祈る儀式のことです。地主のほかに、施主や設計担当者、施工会社の担当者なども立ち会って行われます。

STEP4. 地盤改良工事

地盤調査によって地盤の改良が必要と判断された場合は、地盤改良工事を行います。工事内容は調査結果によって異なり、最終的に施主が決定します。

基礎工事

STEP1. 基礎工事

根切り・地業・防湿シート張り・捨てコンクリート・配筋工事・コンクリート打設の順に進めます。コンクリートを1週間ほど乾燥させ、コンクリート強度が出るのを見計らって型枠を外します。

STEP2. 配管工事

配管工事は、建物の水回り設備に供給する水道管や、そこから出る排水を排出する排水管を前面道路に設置された公共の水道本管や下水道本管と連結する工事です。

STEP3. 足場組み

基礎の上に土台を設置し、事前に埋め込んだアンカーボルトと緊結します。土台設置後、大引き・根太・床束などを設置し、床下工事を行います。

着工後

STEP1. 建方工事

建方工事は、クレーン車などを使って土台の上に柱を立ち上げ、柱と柱の間に梁・桁を架けて母屋をくみ上げる工事です。

STEP2. 上棟式

屋根の構造材が組み上げられると、建築主が要望する場合は上棟式が執り行われます。上棟式は、建物が安全無事故で完成することを願う儀式です。

STEP3. ベランダ防水工事

ベランダがある場合、屋根材取付けなどの作業と並行して、ベランダ部分も防水工事を施します。

STEP4. 断熱工事

建物外側に透湿防水シートを貼り、その内側と構造用合板との間にグラスウールなどの断熱材を隙間なく詰めます。その上から石膏ボードを貼り、内壁下地の完成となります。

STEP5. 造作工事

クロスやフローリング貼りと並行して、階段・手すり・棚・押入れなどの造作工事を進めます。ドアや襖、障子などの建具は、既製品であれば大工が設置しますが、オリジナル製品であれば建具屋の作業となります。

STEP6. 外壁工事

透湿防水シートが張られた外側に、外壁材(サイディング)の取付けを行います。外壁材の色を2色以上選択した場合は、設計図面通りに色の違う外壁材が配置されているかを点検します。

STEP7. 足場外し

屋根工事・外壁工事が終わり、階段などの造作工事が完成したら、足場を外します。足場は、足場専門会社が組立てから撤去までを行います。

完成

STEP1. 竣工検査

設計図面や仕様書などに基づき、工事責任者が建物全体を点検・確認します。万が一設計図面や仕様書と違っている場合、やり直しの工事を行います。
その後、検査機関による竣工検査を受け、合格すれば工事の完成となりますが、建築主や設計担当者、工事責任者が立会いのもと仕上がりを点検・確認し、不具合などが見つかった場合はやり直しの工事を行います。

STEP2. 引渡し

建築主による仕上がりの点検・確認が終わり、不具合の改善もでき、建築主が建物の仕上がりに納得できれば、鍵を渡され引渡しとなります。